鉄道開業150年

10月14日は鉄道の日だが、今年は1872年の最初の鉄道の運行からちょうど150年の節目の年。

群馬で行われた鉄道開業150年関連のイベントに参加してきた。

 

 

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10/14の夕方から運転されたのは、夜汽車鉄道百五十年号。

往路の高崎駅では群馬県出身の芸能人による出発式が行われた。


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途中渋川駅付近ではおそらくNHKの報道ヘリ見えた。この列車の注目度の高さが窺えた。

途中停車しながら2時間ほどで水上に到着。

 

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既に暗くなっているが、この日のSLはライトアップされ転車台を回った。

 

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この日は蒸気機関車D51が不調だったため、最後尾に電気機関車を繋げての運転だったが、帰りは蒸気機関車電気機関車が同じ方向に連結された。

SLとELの重連運転という大変珍しい光景を見られた。

 

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復路の水上駅発車直後と渋川駅到着直前には花火の打ち上げが行われていた。

自分は渋川駅到着前に居眠りしていたので、花火の大きな音で起こされた。

新前橋駅では大きな三脚を構えていた撮り鉄数人がかなり騒いでいた。

 

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渋川から先はトンネルがないので窓を開けて外の景色を見ていたが、煤が何度か目に入って痛かった。

高崎駅に到着。客車機関車合わせて8両と長かったため、ホームの端ギリギリに停車してあまりいい写真は撮れなかった。

 

翌日、10月15日。

午前中は高崎の車両センターのイベントを見に行った。

車両の展示はほとんどなかったが、子供から大人のマニアまで楽しめるイベントだった。

 

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電光掲示板に好きな文字を入力してくれるサービス、自分はインスタグラムのユーザー名にしてもらった。

他にも発車メロディーのスイッチ操作の体験などをした。

そして午後は普通列車で昨日に引き続き水上へ。

 

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本日のイベント列車は、東海道線で数々の寝台列車を牽引したEF65が青い12系客車を牽引した。

 

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駅前でアルコールを調達しいざ出発。

昼間なので沿線に多くの撮り鉄がいた。

 

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青い機関車×青い客車の組み合わせが最高にカッコいい。

 

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謎の輸送列車と遭遇。

電気機関車の列車だと窓を開けても煤が入ってこないのがいい。

 

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高崎駅8番線に到着する時のこの景色はかなりカッコいいと思う。

相席した人とも少しお話しができていい列車旅になった。

 

 

 

 

2022北海道旅行 Part.2

普段はあまりきちんと朝食を摂らないが、今回泊まったラビスタ函館ベイの名物は朝食がおいしいことで有名である。

 

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実際かなり美味しかった。友人から聞いた話だと、国産のイクラを朝食に出しているのは函館でここだけだそう。

朝から海鮮はお腹に重いと思ったが、美味しかったので全く気にならなかった。

 

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午前中は函館市内散策。日本最古のコンクリート電柱。

 

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八幡坂。函館山と並ぶビュースポットで、観光客も多かった。

 

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函館にだけ展開してるハンバーガーチェーン店のラッキーピエロ

この後食べたがかなり美味しかった。ハンバーガーも美味しいが、烏龍茶も美味しかった。

 

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東北以北最古の手動式エレベーター。

手動式とは自力で引っ張る訳ではなく、レバーを操作して動かし、ちょうどいい場所で止めて降りるというもの。

普段使っているエレベーターはゆっくり止まって降りるときも床に段差はできないが、これはかなり急に止まるうえ、タイミングを見極めないと段差ができてしまう。

 

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お昼過ぎで市内散策を終え、これから札幌に向かう。

乗車するのは今回の目的の一つ、臨時特急ニセコ号。

使用車両は引退が発表されたキハ183系ノースレインボーエクスプレス。北海道では最後のリゾート特急車両となった。

 

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客室の床が高くなっている構造で、天窓もついている。

札幌までの所要時間は6時間。普通に特急に乗ると4時間弱で着くのだが、この特急は普通の特急とは違うルートを通るため余計に時間がかかる。

 

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先程のラッキーピエロを車内で頂く。

 

普通の特急は洞爺、室蘭などを通る海側を通るルートだが、これは倶知安ニセコなど山側を通るルート。なので景色はほぼ山の中という感じだった。

 

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ソファーに腰掛けれるラウンジスペースに来た。

 

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ニセコ付近では羊蹄山が綺麗に見えた。富士山のような形をしているが、成り立ちも富士山とほぼ同じだそう。

札幌まで6時間の長旅だったが、景色を見ながらハンバーガーを食べたりお酒飲んだりしていたら意外とあっという間だった。

2022 北海道旅行 Part.1

最近ほぼ全くブログを投稿していなかったが、気が向いたので今月頭に行った北海道旅行について執筆していく。中途半端なところで終わる可能性もあるのでご容赦を。

今回北海道に行った目的は主に2つで、一つは引退が迫った車両がいくつかあり、それらへの乗車。

 

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もう一つは「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」という6日間道内特急含め乗り放題で12000円という破格の切符を使うことだ。

 

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前回北海道に行ったのは7年前、中学2年生の時だった。その当時はまだ北海道新幹線は開通しておらず、急行はまなすに乗って青函トンネルをくぐって北海道へ入った。

今回も青函トンネルで北海道入りしたかったので、行きは新幹線で行くことに。

 

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北海道新幹線はガラガラと聞いていたが、新函館北斗駅ではエスカレーターが混雑するほどの人は乗っていた。

函館ライナーに乗り換えて函館駅へ。

途中で今回の目当ての車両のひとつとすれ違いが見られそうだったが、丁度上下線が離れて走るところですれ違ってしまい、よく見ることはできなかった。しかし明日乗るのでその時の楽しみにとっておこうということで函館駅に到着。

ここで先着していた友人と合流。

この後の列車までまだ時間があったので、念願のセイコーマートへ。

前回来たときはそのありがたみをまだ分かっていなかったので、ほぼ初めてといってもいいだろう。

 

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そして函館駅から乗車するのは道南いさりび鉄道の観光列車、ながまれ海峡号に乗車。

道南いさりび鉄道は旧JR江差線北海道新幹線開業に伴い第三セクター化してできた鉄道会社で、函館・五稜郭木古内を結ぶ路線。

 

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車内はお手製の装飾がされている。普段はこの装飾が外され、普通列車としても走っており、日本一貧乏な観光列車と自虐している。

しかしおもてなしは手厚く、特産品の配布や販売、社員さんが沿線の案内など充実していた。

上磯駅では駅前商店街の店舗によるホームでの立ち売りがあった。

 

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北斗市ゆるキャラ、すーしーほっきー。ほっきずしをイメージしており、なかなか特徴的な見た目。自分は気に入ったので、お土産にマスコットを買おうか少しだけ迷った。(買わなかった)

 

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普段はほとんど停車しない矢不来信号所に停車。海と函館山がよく見える。

 

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途中駅もいろいろ特徴のある駅ばかりで、あっという間に折り返しの木古内駅に到着。

昔はもっと大きな駅だったらしいが、新幹線が来てから在来線側は寂しくなった様子。

ここでは駅前の道の駅で買い物タイム。

 

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木古内町ゆるキャラ、キーコ。奇妙な動きをしていたがかわいかった。

 

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車内に戻ると夕食が配られ、地元のお店のパスタなどが提供された。

 

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また途中の茂辺地駅ではホーム上でホタテなどの魚介類を焼いて出してくれた。

 

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あまり貝類は好きではなかったが、焼きたてということもあり非常においしかった。

 

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友人は以前この路線で漁火がたくさん見えたらしいが、今日は土曜ということであまり見ることはできなかった。

たくさんのおもてなしが用意されていて、全然日本一貧乏を自虐するような観光列車ではないと思った。

 

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今夜の宿は有名なラビスタ函館ベイ。以前から泊まってみたかった。

旅行18 (185系夜行、篠ノ井線120周年号、善光寺御開帳)

今回の旅行の目的地は、善光寺の御開帳真っ最中の長野。

 

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スタートは新宿から国鉄型特急185系の団体夜行列車。中央線、篠ノ井線経由で長野へ向かう。

 

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かつて東京ー大垣を走っていた夜行列車ムーンライトながらに使われていたが、決して夜行列車として快適な車両ではない。

床に新聞紙を引いて裸足で過ごした。

 

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晩酌を済ませ、友人は早々と眠りについたが、自分はなかなか眠れなかった。

途中、甲府で1時間の停車のほか、20〜30分の停車を繰り返し、5時過ぎに松本に到着。

 

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松本で1号車の乗客が全て降りたので、空になった1号車にお邪魔することに。

 

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窓を開けて国鉄型特急の旅を楽しむ。

日本三大車窓区間も走行したが、早朝でガスっていてよく見えなかった。

 

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6時半過ぎ、終点長野に到着。

いつまで乗れるか分からない185系を思う存分楽しめた。

 

そしてネットカフェで少し休憩し、普通列車で長野から松本方面へ。

 

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途中、西条駅で乗り換え。

ここから乗車するのは、篠ノ井線120周年号。

ブルーの12系客車を2つのEF64電気機関車でのプッシュプル運転。

これをまずは塩尻まで乗車。

 

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松本到着前に遅れが発生したため、松本ー塩尻の直線区間では90kmph近くで爆速。

客車列車でここまでスピードを出すのは珍しいので興奮した。

 

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列車は塩尻に到着。

ここから折り返し長野行きの運転となるため、合流した友人らと再び乗り込む。


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車内でも会話が弾み、あっという間に長野到着。

本日3回目の姨捨付近の車窓は綺麗に見えた。

 

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機関車全廃が噂されるJR東日本だが、このような列車にあと何回乗れるだろうか。

 

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そして善光寺御開帳。

夕方だったので回向柱はすぐに触れたが、中には入れず、遠くから御本尊を眺めた。

 

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豊野の温泉に入った帰りに寄った新幹線車両センター。

善光寺御開帳の真っ只中か、停車中の新幹線は少なかった。

旅行17

前回のカシオペアに続き、再び東北の地へ。

 

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今回のお目当て、リバイバル特急ひばり。

東北新幹線開業前に上野ー仙台を結んでいたエース特急の復刻運転。

 

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車両は当時とは違うものの、カラーリングは国鉄特急を模したもの。

特急といっても、臨時列車なので栃木県内まではかなりゆっくりの走行。

 

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途中の駅で休憩を挟みながらののんびり特急。

上野を出た時は生憎の雨天だったが、福島県に入ると晴天に。

 

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ここまで順調に来たが、宮城県に入ったあたりでアクシデント発生。

お日様は元気に顔を出しているが、強風のためしばらく何もないところで停車することに。

また、エアセクション(分かりやすい説明ができないので割愛)に停車してしまったので車内の照明が落ち、空調も効かない状態に。

この状態が30分弱続き、その後も所々で速度を落としながらの運転で結局列車は40分遅れで仙台に到着。

 

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本来はゆっくり写真を撮って、ゆっくり買い物をしたかったが、遅れの影響でこの後の高速バスの時間が迫っていたので、軽く写真を撮り、ささっと買い物を済ませて高速バスターミナルへ。

ちなみに仙台駅から仙台駅前の高速バスターミナルは少し離れているので、余裕を持ちたければ10分は見積もることをお勧めする。

行き先は岩手県釜石市

鉄道だとローカル線となり、時間がかかってしまうので高速バスを選んだ。

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気仙沼の漁港。

 

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陸前高田付近の様子。

震災の時に沢山テレビで名前を聞いた地域を通った。

思えば自分はまだ三陸鉄道にも乗ってなければ、被災した地域をまともに訪れたことはなかった。

今日は釜石での宿泊だが、残念ながらそんなに時間は取れなかったので、また震災学習でこの辺りに来てみたいと思った。

 

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夕食は仙台駅で買った牛タン弁当。

カシオペア紀行 展望スイート Part3

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原ノ町駅を出発後シャワーに入り、カシオペアの紫の浴衣に着替える。

常磐線を走破し仙台に到着するまでの間は展望席からの夜の景色を楽しむことにした。

ここから先も津波で被害を受けた区間があり、新しくできた高架線をそこそこのスピードで走っていく爽快感があった。

東北本線との合流駅である岩沼駅の手前で阿武隈川を渡る。進行方向右手にはこの時間でもまだ稼働している工場群の夜景が見えた。

 

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もう終電が終わり明かりが落とされている駅もあったが、岩沼駅のホームには撮影している人が一人だけいた。出発の際、1人でこちらに手を振ってくれたので、こちらも振り返す。

 

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仙台駅到着の直前で驚いたのは、既に隣の線路では保線作業が始められていたこと。夜行列車が夜間の貴重な保線作業の時間を削ってしまっているのは難しい問題。しかし、このような危険な作業のうえに日本の鉄道の安全が守られていると思うと、頭が上がらない。

仙台到着は0:30過ぎ、もう完全に終電が終わっていて、ホームには誰もいなかった。このような仙台駅を見る機会はなかなかないだろう。

 

本来は仙台を出てすぐに寝ようと思ったが、最近導入した一眼レフカメラで色々な写真を撮っていたら、松島の少し北、鹿島台駅まで来てしまった。

 

トンネル内でシャッタースピードを遅くして撮った。赤いのはテールランプ(肉眼では見えない)。

 

ここで列車は1時間ほど停車。終点盛岡まであと150kmもないが、到着まであと6時間以上ある。ここから先は、多くの駅で運転停車を行い、時間を稼ぎながら進む。

 

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ここでようやくベットに入り寝ることにしたが、寝台列車が止まっている状態だと違和感でなかなか寝付けず、布団の中で再び列車は動き出し、また20分ほど走って停車した。またこの駅で30分ほど停車するが、自分はここで眠りについた。

 

朝5時過ぎに起床、列車は一ノ関駅のホームのない中線に停車中。あらかじめ列車の時刻表が配られていたので、起きる時間は決めていた。3:20に一ノ関駅に到着後、ここで2時間停車することになっていた。

もうすでに日は出ており、そとはすっかり明るくなっていた。ここから先でも撮り鉄の数はそこそこいた。盛岡到着まであと2時間だが、またこの先も停車があるので、走ってる時間は1時間ほど。

 

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列車は朝日に照らされながら東北本線の平野部を走り、北上駅に到着。ここで30分の停車があるので、この間に朝の支度を済ませた。

 

北上駅を出てまた20分走り、日詰駅で20分の停車、ここで降りる支度を殆ど済ませ、最後の景色を楽しむ。最後は新幹線と並走する直線区間を疾走、盛岡貨物ターミナルを通過、北上川を渡り盛岡駅に到着。

 

仙台以北はかなり停車の多い運転だったが、寝たり、支度をしたりで有効活用できたと思う。

7:30の到着はやはり早く、少し名残惜しさもあるが、常磐線の景色をこの個室から見れたので満足。青森や秋田行ならあと1-2時間長く乗ってられるが、盛岡行でもこの個室に乗ること自体出来てよかったと思う。

 

機回し(機関車の向きを変える作業)をしていたので、おそらくすぐに東京方面へ引き返すのだろう。盛岡や青森では寝台や食堂車の整備ができず、上り列車を運転できないことも、この列車の値上がりの原因の1つかもしれない。

 

この日は南部片富士で知られる岩手山が、今までで1番といっていいほどきれいに見えると添乗員さんが言っていた。

 

上野からゆっくり15時間かけて盛岡へ。

Google mapで自動車の所要時間を調べたら、有料道路ナシで12時間だった。

 

このあとは、北東北の桜の名所を3日間かけてめぐるツアーとなった。

参加人数もそれほど多くなく、和気あいあいとした楽しいツアーだった。

カシオペア紀行 展望スイート Part2

常磐快速線を抜け、藤代駅では特急列車に抜かれるための停車時間があった。

札幌まで行っていた時代にはこのような停車はなかったが、現在は急いで行く必要がないため、特急列車に先を譲る運転となっている。

ちなみに上野ー水戸間の所要時間は普通列車と殆ど変わらない。

 

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都会の景色から段々と地方の景色に変わってゆくにつれて、外も暗くなっていき、いよいよ夜行列車という雰囲気になりつつあった。

 

水戸到着の直前にディナーの時間となり、食堂車に向かう。

 

食堂車に入った時点でもうかなり暗くなっており、殆ど外の景色を楽しむことはできなかったが、展望スイートで明るい時間を過ごせたので満足だった。

 

フランス料理のコースとなっており、写真はホタテ貝柱のサラダ仕立て カシオペアスタイル。ピクルスでカシオペアの車体の五色の帯をイメージしているそう。

 

コロナの影響で、食堂車を使える乗客はかなり絞られており、ほとんどの乗客は自室でカシオペアスペシャル弁当を食べる形になっている。

上級客室は基本的に食堂車が使えるが、他の客室では予約するのがなかなか難しそうだった。

コロナ以前は4人席で相席などして食べていたようだが、今回は4人席を2人で使えたので、その点ではよかった。

 

部屋に戻ってひと休みすると、列車はいわきに到着。

ちなみに、常磐線の大体どの駅に停車していても、列車の長さがホームの長さに対して長すぎるため、最後尾のこの個室からホームの様子を窺うことはできない。

 

ここからいよいよ常磐線の中でも2011年の大震災によって大きな被害を受けた区間に入ってゆく。

 

自室が展望室なのであまり来る意味はないが、折角なので反対側の展望ラウンジに遊びに行く。

 

ここにはカシオペアに乗車した人が記入する旅ノートがあり、何人か知っているYouTuber達が記入したものも確認できた。

 

そして夕食後にお酒とおつまみをいただける、パブタイムの時間になり、再び食堂車へと。

 

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マンゴーとワインのカクテル。朝焼けをイメージしたらしい。

ちょうどこの時間に、列車は福島第一原発の付近を通過。

周辺にはまだ帰宅困難区域に指定されており、夜で暗かったが、人の住んでいないであろう家屋がいくつか見られた。

もちろん常磐線の線路と駅周辺はきちんと除染されているため列車に乗る分には全く問題はない。

この周辺が完全に震災前の姿を取り戻す日は来るのだろうか。

 

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パブタイムを終え、部屋に戻ってシャワーを浴びることに。

個室のシャワーで気を付けなければならないのが、上がった後に油断して全裸でシャワー室を出ると、駅を通過した際にホームの人にすっぽんぽんを見られかねないということ。

フ〇チンで展望席の景色を楽しむというこれ以上ない解放感を体験したい気持ちもあったが、撮り鉄がいつ写真を撮っているかわからないのでやめておいた。

共用のシャワーであれば更衣室で着替えをしなければならないので起こりえないが、個室では十分注意したい。

以前にサンライズ号の個室内で着替えをしていた際にも、駅停車中にホームに人がいる状態で普通に着替えようとしてしまったことがあった。

シャワー室はサンライズ号の共用のシャワー室よりは狭く、シャンプーやボディソープもアメニティセットのもののみで、備え付けのものはなかった。

18分と他のシャワーより長い時間が設定されているものの、あの狭くて揺れるシャワー室で長々と入っていたいとはあまり思わず、結局2人で半分ちょっとしか使わなかった。

それでも部屋にシャワー、トイレ、洗面台があるというのはとてもありがたく、サンライズ号の夜のシャワー室や朝の洗面所は誰かが使っているというケースも多く、そのような煩わしさがなくなるだけで、かなり快適な列車旅になる。

 

To be continued...